雨が多い月はいつかを先に言うと、(東京の平年値※)では10月と9月が特に雨が多い傾向です。
これは台風や秋雨前線の影響を受けやすく、短期間にまとまった雨が降りやすいためです。
感覚的には梅雨の6月を思い浮かべる人が多いですが、実際の降水量だけを見ると秋のほうが多くなる年も珍しくありません。
旅行やイベントの予定を立てるなら、あらかじめ雨が多い時期を知っておき、日程をずらしたり、屋内プランを組み合わせたりするだけで失敗が減ります。
特に遠出や屋外イベントは、雨の影響を受けやすいため事前の情報収集が重要です。
この記事では、初心者でも迷わないように「雨が多い月の見つけ方」と「雨を前提にした予定の立て方」まで、順番にわかりやすく解説します。
まず結論|雨が多い月・少ない月をサクッと把握しよう
最初に、全体像が一目で分かるように結論を整理します。
「雨が多い月」「雨が少ない月」を先に知っておくだけで、旅行やイベント、日常の予定が立てやすくなります。
ここで紹介するランキングは、気象庁の平年値(1991〜2020)を使った東京の月降水量を例にしています。
あくまで目安ですが、全国的な傾向をつかむには十分役立ちます。
東京の「雨が多い月」TOP5(平年値の月降水量)
数字が大きいほど、1か月のあいだに降った雨の量が多いという意味です。
「雨の日が多い」というより、雨がまとまって降りやすい月と考えるとイメージしやすくなります。
| 順位 | 月 | 月降水量(mm) |
|---|---|---|
| 1 | 10月 | 234.8 |
| 2 | 9月 | 224.9 |
| 3 | 6月 | 167.8 |
| 4 | 7月 | 156.2 |
| 5 | 8月 | 154.7 |
この結果を見ると、梅雨の6月だけでなく、9月・10月といった秋の時期が特に雨量が多いことが分かります。
「梅雨=一番雨が多い」というイメージを持っている人にとっては、意外に感じるかもしれません。
東京の「雨が少ない月」ワースト3(平年値の月降水量)
反対に、年間を通して雨が少なめな月も確認しておきましょう。
屋外イベントや旅行の日程を決める際のヒントになります。
| 順位 | 月 | 月降水量(mm) |
|---|---|---|
| 1 | 2月 | 56.5 |
| 2 | 12月 | 57.9 |
| 3 | 1月 | 59.7 |
冬の時期は、東京では比較的雨が少ない傾向があります。
ただし、地域によっては雪になることもあるため、「雨が少ない=天候が安定する」とは限らない点には注意が必要です。
※注意:これはあくまで東京のデータを使った例です。
日本は南北に長く、海や山の影響も大きいため、雨の多い月は地域によって変わります。
予定を立てるときは、「自分の行き先(住んでいる地域)」のデータで確認するのが一番確実です。
雨の「多い・少ない」をどう決める?見るべき指標は2つ
雨が多いか少ないかは、単に「雨が降ったかどうか」だけでは判断できません。
同じ「雨が多い月」でも、降り方や影響の出方は月によって大きく違います。
そのため、感覚だけでなく、いくつかの指標を知っておくと理解が一気に楽になります。
ここでは、初心者でも押さえておきたい代表的な2つの指標を紹介します。
降水量(mm)とは|雨の“量”を数字で見る考え方
降水量は、一定の期間にどれくらいの雨が降ったかを合計した数値です。
単位はミリメートル(mm)で、数字が大きいほど雨の総量が多いことを表します。
この記事のランキングは、この**降水量(1か月の合計)**を基準にしています。
短時間に強い雨が降る日が多い月は、雨の日数が少なくても降水量が一気に増えやすいです。
そのため、台風が多い月や集中豪雨が起きやすい月は、ランキング上位に入りやすくなります。
「1回の雨が重たい月かどうか」を判断する目安として、降水量はとても分かりやすい指標です。
雨日数とは|雨が降った“日数”から考える
雨日数は、その月のうち何日くらい雨が降ったかを見る指標です。
弱い雨や短時間の雨でも、「雨が降った日」として数えられます。
そのため、しとしと雨が続く月は、降水量がそれほど多くなくても雨日数が増えやすくなります。
体感としては、雨日数が多い月=天気がスッキリしない日が多い月と考えると分かりやすいです。
外出や洗濯の予定が立てにくくなり、「なんとなく行動しづらい」と感じやすいのもこのタイプです。
降水量と雨日数の両方を見ることで、数字と体感のズレを防ぐことができます。
データの見方|「どのデータ」を使うと安心?
雨の話は、どうしても感覚やイメージで語られがちです。
「この月は雨が多い気がする」「去年はずっと降っていた」といった印象は、人によって大きく違います。
そこで役立つのが、誰が見ても同じ基準で比べられるデータです。
データを使えば、「なんとなく」から卒業して、納得感のある判断ができるようになります。
平年値とは|長い期間の平均で“普通”を作る考え方
平年値は、一定期間に観測された気象データを平均して作られた数値です。
いわば「その地域の標準的な天候」を表す目安になります。
年ごとの多い・少ないといったブレがならされるため、長期的な予定を立てるための基準としてとても向いています。
例えば旅行の時期を決めるときに、平年値を見ておけば、
「この月は例年だと雨が多め」「この月は比較的安定しやすい」といった判断がしやすくなります。
多少の例外はあっても、大きく外れにくいのが平年値の強みです。
過去10年を見る意味|「最近の傾向」をつかみやすい
一方で、平年値だけを見ると「最近の変化」が見えにくいこともあります。
そこで役立つのが、直近10年ほどのデータです。
過去10年を確認すると、近年の雨の多さや、特定の時期に偏りが出ていないかをチェックできます。
ただし、10年という期間は決して長くありません。
台風が多かった年や、梅雨が極端に長かった年が含まれると、数値が大きく振れることがあります。
そのため、10年データは**「最近はどうか」を知るための補足情報**として使うのが安全です。
迷ったときは、まず平年値で全体の傾向をつかみ、
そのうえで直近10年のデータを見てズレがないかを確認する、
平年値で全体像 → 直近10年で最近の傾向という順番を意識すると、判断を誤りにくくなります。
雨が多くなりやすい季節はいつ?理由をやさしく整理
「なぜその月が雨っぽいの?」をあらかじめ知っておくと、数字のランキングにも納得しやすくなります。
日本の雨には、はっきりした季節的な理由があります。
大まかに見ると、雨が増えやすいタイミングは年に2回あると考えると理解しやすいです。
それぞれの季節で雨の降り方や影響の出方が違う点にも注目してみましょう。
梅雨の時期(6〜7月)|長く降りやすい
梅雨は、雨雲ができやすい前線が日本付近に長く居座ることで起こります。
そのため、1日だけ強く降るというより、弱めの雨が何日も続きやすいのが特徴です。
雨の日数が増えやすく、洗濯物が乾きにくかったり、外出の予定が立てづらくなったりします。
また、気温と湿度が高くなりやすいため、体感的にも「ずっと雨っぽい」と感じやすい時期です。
実際の降水量だけでなく、生活への影響が大きい季節として意識しておくと役立ちます。
台風・秋雨の時期(9〜10月)|一気に降って量が増えやすい
9〜10月は、台風や秋雨前線の影響を受けやすい時期です。
この時期の雨は、短時間に一気に降るケースが多く、1回の雨で降水量が大きく増えやすいという特徴があります。
そのため、月単位で合計すると、梅雨の月より雨量が多くなる年も珍しくありません。
特に台風が接近すると、数時間で大雨になることもあります。
旅行や屋外イベントを予定している場合は、日程変更や屋内プランなど、あらかじめ逃げ道を用意しておくと安心です。
春・冬の雨|量は少なめでも「天気が崩れやすい日」はある
冬は、東京など太平洋側では雨量が少ない傾向があります。
そのため「冬は晴れが多い」と思われがちですが、低気圧が通過するタイミングでは雨になることもあります。
雨自体は少なくても、急な天候変化が起きやすい日がある点には注意が必要です。
春は天気の移り変わりが早く、晴れと雨が短い間隔で入れ替わることがあります。
そのため、数日前の予報だけを信じると外しやすい季節です。
屋外の予定がある場合は、直前の天気チェックを習慣にすると失敗しにくくなります。
地域で変わる|同じ月でも「雨の多さ」は場所で違う
雨が多い月ランキングは参考になりますが、全国どこでも同じ結果になるわけではありません。
日本は南北に長く、海や山に囲まれているため、地域ごとに気候の特徴が大きく異なります。
そのため、全国一律のランキングをそのまま当てはめるのは難しいのが正直なところです。
ここでは、特に差が出やすいポイントを押さえて、考え方のズレを防ぎます。
太平洋側と日本海側で違う理由
太平洋側の地域は、梅雨前線や台風の影響を受けやすく、
夏から秋にかけて雨が増えやすい傾向があります。
特に9〜10月は、短時間で強い雨が降るケースも多く、
月ごとの降水量が一気に増えやすいのが特徴です。
一方で日本海側は、太平洋側とは雨の増え方が少し異なります。
冬になると天気が崩れやすく、雪や雨の日が続くことがあります。
そのため、同じ月でも体感する「雨の多さ」や季節感が変わりやすいのです。
旅行先が太平洋側か日本海側かによって、
雨具の準備やスケジュールの立て方を変えるのがコツになります。
北海道・沖縄は別物と考える
北海道は、本州に比べて梅雨の影響が小さいと言われることが多く、
雨が集中する時期が本州とはずれやすい特徴があります。
そのため、本州の感覚で「この月は雨が多そう」と判断すると、
実際の天候とズレることがあります。
沖縄はさらに特徴がはっきりしています。
梅雨入り・梅雨明けの時期が本州と大きく異なり、
台風の影響も受けやすいため、雨のピークが独自に形成されます。
同じ日本でも、本州と同じ基準で予定を立てると失敗しやすい地域です。
このように、地域による違いは想像以上に大きいです。
予定を立てるときは、ランキングだけで判断せず、
**「行き先の気象データを見る」**ことを最優先にしてください。
雨が多い月の過ごし方|予定が崩れにくい工夫
雨が多い時期でも、考え方と準備を少し変えるだけでストレスは大きく減らせます。
大切なのは、予定を立てる段階で「雨をできるだけ避けたいのか」「雨でも問題なく楽しみたいのか」を先に決めておくことです。
この軸が決まっていれば、天気が崩れても慌てずに行動できます。
雨を避ける計画術|“日程の逃げ道”を作る
屋外イベントやレジャーは、最初から一発勝負にしないのがコツです。
別日を候補として押さえておいたり、途中から屋内に切り替えられるスポットを組み込んでおくと安心感が違います。
特に9〜10月は、晴れていても突然の大雨に変わることがあるため、予備プランがあるだけで満足度が大きく上がります。
また、遠出をする場合は移動日に余裕を持たせることも重要です。
雨による交通の遅れや混雑を想定しておくだけで、気持ちに余裕が生まれます。
「多少ずれても大丈夫」というスケジュールが、結果的に失敗を減らします。
天気予報の見方|降水確率だけで決めない
天気予報でよく目にする降水確率は便利ですが、それだけを見て判断すると外すことがあります。
同じ50%でも、小雨がパラつく程度なのか、強い雨が短時間降るのかでは影響がまったく違います。
そのため、「雨の量がどれくらいか」「いつ頃強まりそうか」といった情報も一緒に確認するのが大切です。
迷ったときは、時間帯ごとの予報をチェックして、外出する時間を前後にずらすのがおすすめです。
少し時間を変えるだけで、雨を避けられるケースも意外と多くあります。
雨の日でも楽しめる候補|最初から“室内枠”を用意する
雨が多い月は、最初から室内で完結する予定をいくつか持っておくと気持ちがとても楽になります。
天気に左右されにくい選択肢があるだけで、「雨だったらどうしよう」という不安が減ります。
ショッピングモール、水族館、屋内テーマ施設、温泉などは定番で、天候を気にせず楽しみやすい場所です。
自宅で過ごす場合も、雨の日専用の楽しみを用意しておくと満足度が上がります。
映画やドラマをまとめて見る、ゲームや読書に集中する、時間をかけて料理を楽しむなど、
「雨だからこそできること」を決めておくのも、雨の多い時期を快適に過ごすコツです。
逆に狙い目|雨が少ない時期を選ぶコツ
「雨が少ない月=絶対に晴れる」というわけではありません。
ただし、統計的に雨が少ない時期を選ぶことで、
屋外イベントや旅行で天気に恵まれる確率を高めることは可能です。
雨の多い月を避けたい人にとっては、大きな判断材料になります。
雨が少ない月でも“外しやすい日”はある
雨が少ないとされる時期でも、天候が崩れる日はあります。
例えば冬は全体として雨量が少なめですが、
低気圧が通過するタイミングでは雨になることがあります。
また、晴れの日が続きやすい季節でも、
前線の影響や気圧配置の変化によって、
突然雨が降るケースはゼロではありません。
そのため、「雨が少ない月だから安心」と思い込みすぎないことが大切です。
予定が重要な日は、直前の天気予報を必ず確認し、
必要であれば時間帯や行動内容を微調整する意識を持ちましょう。
直前の予報チェックは必須と考えておくと失敗しにくくなります。
雨が少ない月を選ぶなら|まずは「平年値の少ない月」から
雨が少ない時期を探すときは、
まず平年値で月ごとの降水量が少ない月を確認するのがおすすめです。
東京の平年値では、2月・12月・1月が比較的雨量が少なめの傾向にあります。
ただし、これらの月は気温が低く、
地域によっては雨ではなく雪になる可能性があります。
特に旅行の場合は、降水量だけでなく、
雪による交通への影響や移動のしやすさもあわせて考えると安心です。
「雨が少ないかどうか」だけでなく、
その時期ならではの注意点も理解したうえで月を選ぶことが、
結果的に満足度の高い予定につながります。
よくある質問|雨が多い月ランキングで迷いやすいポイント
最後に、検索されやすく、多くの人が迷いやすい疑問をまとめます。
ここを先に知っておくだけで、「結局いつが雨っぽいの?」という悩みがかなり整理されます。
数字の見方や考え方を確認する意味でも、ぜひチェックしてみてください。
毎年いちばん雨が多い月は同じ?
結論から言うと、毎年必ず同じ月になるわけではありません。
台風の接近回数が多い年や、梅雨が長引いた年など、
その年特有の気象条件によって、雨が多い月は入れ替わります。
ただし、大きな流れとしては似た傾向が出やすいのも事実です。
だからこそ、単年の印象だけで判断せず、
平年値で「基本の傾向」を押さえたうえで、その年の特徴を見ることが重要になります。
梅雨と台風、どっちが雨量が増えやすい?
梅雨と台風では、雨の降り方そのものが違います。
梅雨は、弱めから中程度の雨が何日も続きやすく、
「雨の日が多い」という印象になりやすいタイプです。
一方で台風は、短時間に非常に強い雨が降ることが多く、
1回の影響で月の降水量が一気に増えるケースがあります。
そのため、月ごとの合計雨量で見ると、台風シーズンの月が上位に来ることも珍しくありません。
自分の地域で調べるにはどうすればいい?
雨の多さは地域差が大きいため、
自分の住んでいる場所や、実際に行く予定の地域で調べるのが一番確実です。
気象庁の「過去の気象データ検索」を使えば、
地点を選ぶだけで月別の降水量や雨日数を確認できます。
全国平均や東京のデータはあくまで参考と考え、
実際の行き先のデータを見ることを意識すると、
予定が天候で崩れるリスクを大きく減らせます。
まとめ|雨の多い時期を知ると、予定の失敗が減る
雨が多い月は、なんとなくの印象や過去の記憶よりも、データで確認したほうが早く、判断もブレにくくなります。
「毎年この時期は雨が多い気がする」と感じていても、実際の降水量を見ると別の月のほうが多いケースもあります。
だからこそ、まずは平年値などの客観的な基準で全体像をつかむことが大切です。
そのうえで、直近数年の傾向をチェックすると、最近の変化や注意すべきポイントが見えてきます。
平年値だけ、あるいは直近データだけに偏らず、両方を組み合わせて考えることが、予定の失敗を減らすコツです。
また、雨が多い時期に予定を立てるときは、
**「できるだけ雨を避けたいのか」「雨でも問題なく楽しみたいのか」**を先に決めておくと判断が一気にラクになります。
避けたい場合は、雨が少ない月を選んだり、日程に余裕を持たせたりする。
雨でも楽しむ前提なら、屋内プランや予備案を用意しておく。
この考え方だけでも、天候によるストレスは大きく減ります。
雨の多い月を知ることは、予定を諦めるためではなく、
より失敗しにくい計画を立てるための情報です。
データをうまく使いながら、自分の目的や行き先に合った判断をすることで、
天気に振り回されにくい、満足度の高いスケジュールを組めるようになります。
※本記事のランキング表は、気象庁の東京(東京都)平年値(1991〜2020)にある月降水量(mm)をもとに作成しています。
