新品のタオルが水を吸わないのはなぜ?1回の洗濯で変わる簡単ケア方法

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買ったばかりのタオルって、ふわふわで気持ちいいのに「全然水を吸わない…」って思ったことありませんか?実はそれ、タオルが悪いわけではなく、製造の過程でできた“コーティング”が原因なんです。この記事では、新品タオルが水を吸わない理由と、すぐに吸水性を高めるコツをやさしく解説します。


新品タオルが水を吸わないのはなぜ?

新品のタオルが水をはじくのは、製造工程で使われる「糊(のり)」や「柔軟剤」などの加工剤が原因です。これらはタオルの繊維を守ったり、見た目をふんわりさせるために使われていますが、その膜が水を弾いてしまうんです。つまり、タオルの表面が一種の“撥水コーティング”状態になっており、水が繊維の内部まで染み込みにくいのです。

また、新品のタオルは製造時の糊だけでなく、工場内で使われる油分や仕上げ剤がわずかに残っていることもあります。これらは目には見えませんが、水分をはじく原因のひとつ。新品のときは「はじくのが普通」と考えておくと安心です。

特にホテル仕様の高品質タオルは、より丁寧な仕上げがされているため、最初は水を吸いにくいのが当たり前。そのぶん、しっかり洗って余分な加工剤を落とすと、繊維が空気を含んでふんわり柔らかく変化します。さらに、初回の洗濯で糊を落とすことで、吸水性が向上するだけでなく、タオル特有の柔らかい風合いも長持ちします。

ですが正しい方法で洗えば、すぐにふんわり&吸水力のあるタオルに戻せます。新品タオルは一度洗って“リセット”してあげることで、まるでホテルのような使い心地を取り戻すことができます。


吸水性をアップさせる下準備

新品タオルを使う前に、まずは“糊を落とす”ひと手間を。次の手順でOKです。新品の状態では繊維の表面に見えない膜が張られているため、しっかり落としてあげることで、本来の吸水力を取り戻すことができます。

  1. ぬるま湯(約40℃)を洗面器やバケツに入れる。温度が高すぎると繊維を傷めるので注意。
  2. 中性洗剤を少し加えて5〜10分つけ置き。汚れではなくコーティングを浮かせるイメージで。
  3. 軽くもみ洗いして、しっかりすすぐ。その後、清潔なタオルで軽く水気を取るとより効果的。
  4. 時間があるときは、さらにもう一度すすぎを行うと、残留成分をより落とせます。

この作業で表面のコーティングが落ち、タオルの繊維が水を吸いやすくなります。また、一度洗うことで繊維が空気を含み、ふわっとした質感に整います。さらに、最初の洗濯では柔軟剤を使わないのが大切。柔軟剤は繊維をコーティングしてしまうため、せっかくの吸水力を下げてしまいます。どうしても香りづけしたい場合は、2〜3回目の洗濯から少量にとどめましょう。


乾かし方でも吸水性が変わる!

タオルは乾かし方でも吸水性が大きく変わります。天日干しは気持ちいいですが、直射日光に当てすぎると繊維が硬くなりやすいので注意が必要です。紫外線は除菌効果もありますが、長時間あてるとタオルの繊維を傷めてしまい、ゴワつきやすくなってしまうのです。そこでおすすめなのが、風通しのいい日陰干し。風を通すことで湿気がこもらず、ふんわり乾きます。

干すときのコツは、タオルを広げて形を整えてから、両手でパンパンと振ること。こうすることで繊維が立ち上がり、空気をたっぷり含むため乾きが早くなります。乾いたあとは、驚くほどやわらかくて吸水力もアップしますよ。さらに、乾燥機を短時間だけ使って仕上げると、よりふんわり感が戻ります。

また、梅雨時期や冬場など外干しが難しいときは、部屋干しでも工夫次第で快適に。除湿機や扇風機を併用して風を流すと、カビや臭いの発生を防げます。生乾きのまま放置すると菌が繁殖してニオイの原因になるため、できるだけ短時間で乾かすのが理想です。


タオルを長持ちさせるコツ

せっかく吸水力が戻ったタオルも、使い方次第で劣化してしまいます。普段のケアで意識したいポイントは3つ以上あります。これを習慣にするだけで、タオルの寿命がぐっと長くなり、使うたびに心地よさを感じられるようになります。

  • 洗濯のたびに柔軟剤を控えめにする。過度な使用は繊維をコーティングして吸水性を下げる原因になります。
  • しっかり乾かしてから収納する。湿ったまま畳むとカビや臭いの原因に。
  • 湿気が多い季節は定期的に天日干しをプラス。紫外線には除菌効果もあり、嫌な臭いを防いでくれます。
  • 洗濯ネットに入れて洗うことで、繊維への摩擦を減らし、ふわふわ感をキープできます。
  • タオルを数枚ローテーションで使うのもおすすめ。同じものを毎日使うよりも、休ませながら使うことで繊維が傷みにくくなります。

さらに、収納場所にもひと工夫を。風通しの悪いクローゼットや洗面所下などは湿気がこもりやすいので、乾燥剤を置いたり、定期的に扉を開けて空気を入れ替えるのがおすすめです。

タオルの繊維は生き物のようなもの。 少しの気配りで、ふわふわ感と吸水力を長くキープできます。タオルを大切に扱うことで、毎日の暮らしの快適さが自然とワンランク上がります。


まとめ

新品のタオルが水を吸わないのは、製造時のコーティングが原因。でも、最初に軽く洗って日陰でやさしく乾かすだけで、驚くほど水を吸うようになります。
毎日使うタオルだからこそ、“最初のひと手間”が心地よさを決めるポイントです。

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